早稲田摂陵写真部ブログ

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厄日

 台風10号は温帯低気圧へ。ただ、引き続き北海道は昼頃まで雨に対する警戒が必要なようだ。

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 ところで、今日は二百十日。こよみの上での厄日である。こよみの上での三厄日には、八朔(旧暦8月1日)、二百十日(立春から数えて210日目)、二百二十日(立春から数えて220日目)がある。この時期は、台風が多く、暴風雨による農作物の被害に会いやすい。そのため、主に農家で言う厄日である。

 それで、今日は立春(2/4)から数えて210日目に当たる二百十日の厄日なのだが、同時に今日は旧暦七月二十九日でもある。今年の旧暦七月は小の月(29日)なので、明日が旧暦八月一日になる。八朔である。

 ということは、なんと今年は二百十日と八朔が二日連続である。こういう年も珍しい。というわけで、明日は八朔だが、防災の日でもある。災害に気をつけよう。天災は忘れた頃にやってくる。と同時に、高3生はセンター入試まであと136日(ブログ掲載時点)であることを認識しよう。


 こんなタイマーを見つけたので貼っておく。(入手先→http://deadlinetimer.com/timer/130536)こっちの方は天災でも何でもない。災難ではあるかも知れないけれど。

書き込み

 先日、『写真論集成』(多木浩二著・岩波書店)という本を、ネットの古本店で購入した。ずいぶん昔に読んだのだが、もう一度読み返したいと思い、探したところ絶版になっていた。仕方がないので、ネットの古本店にこの本を登録していたら、入荷したという知らせがあり、すぐに購入した。

 しかし、届いてちょっと笑ってしまった。中を見ると書き込みがある。こういう場合はジャンク扱いになるはずなのだが、そういう記載はなかった。値段的にもそれほど安くなっていない。ただ、怒るのではなく笑ってしまったのは、書き込みがあったことではなく、その書き込みの内容がちょっと面白かったからだ。

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 このように、赤の蛍光ペンで線を引いた上に、アとかイとか書いてある。これだけを見てピンと来た人は鋭い。これは、国語の問題である。要するに、傍線ア、傍線イ~の位置に蛍光ペンで線を引き、傍線番号を記してあるのだ。右上の赤く大きなカッコが実際の問題文の始まりというわけだ。それだけではない。面白いのは、この問題は、2004年度東京大学の入試問題(文科第4問)だということである。

 私もこういう書き込みをすることがある。毎年本校の入試問題を作成するのだが、その際に直接本に書き込むことがある。普通はコピーを取ってからやるが、家などで問題を考えていて、手近にコピー機がない場合、備忘録を兼ねてうっすらとエンピツで傍線を引くことがある。

 では、この本も出題者本人の書き込みだろうか。おそらくそうではない。出題者なら、まず、蛍光ペンでこういう綺麗な書き込みはしない。問題が確定してからならいざ知らず、問題をまだ練っている最中にこれをやってしまうと、やり直しが利かず、逆に後で面倒になる。しかも、この本の奥付に2005年12月発行の第2版とある。先にも書いたようにこの文章が出題されたのは2004年度入試である。従って、出題者本人の書き込みではありえない。

 ならば、この書き込みをしたのは、受験生本人か、塾・予備校か高等学校の関係者という線が濃厚である。ただ、後者であれば、大学入試問題をプリントアウトすれば良いので、わざわざこんなことはしないだろう。ということは、受験生本人ということになるのだが、不思議なのは、問題文の傍線位置に傍線を振って何をしたかったのだろうということだ。

 そこから先は分からない。「入試に出る本を読みなさい」と指導することはよくあるが、中に傍線を振ることでどうしたかったのだろうと思うが、これ以上の詮索はやめておこう。ところで、この2004年の東大で出題された問題は以下の通り。

問一 「このような事情」(傍線部ア)とあるが、どういうことか、説明せよ。
問二 「写真にかぶせられた擬制」(傍線部イ)とあるが、どういうことか、説明せよ。
問三 「美しさも悲しみもないゼロの世界がそこに現われている」(傍線部ウ)とあるが、どういうことか、説明せよ。
問四 「自分の内部に思想があってそれを写真に表現するという俗流の考え方は、いつも写真によって裏切られるだろう」(傍線部エ)とあるが、どういうことか、わかりやすく説明せよ。

 という実にシンプルな出題で、文章読解力・表現力の基本を問う問題だ。あのセンターの間違い探しの選択問題も、ある意味契約書にダマされない日本人を作るためには必要かとも思うが、やはりそれも基本があってのこと。評論文読解(発問)の基本とは何か。「どういうことか(WHAT)」、「なぜか(WHY)」である。そして、それに答えられるということが「わかる」ということである。その基本を身に付けずに、変なテクニックばかりをつけてもどうしようもないと思う。

 それにしても、書き込みをした本をなぜ売るのかと思うが、今回は少し想像をめぐらせて楽しかったので良しとしよう。

間違い探し2016

 間違い探し第二弾。
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 この大きさでも3つはわかると思いますので、ぜひ挑戦してください。今日から高2が研修旅行に出かけるが、台風は大丈夫かなあ。心配だ。

八軒屋浜

 天満橋、八軒屋浜の大川の夕景を。

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 前にも書いたが、ここの夕景は実にフォトジェニックだ。このサイズではわかりにくいが、この写真はコンデジの撮影で、高感度撮影のため少し画質が荒い。いつも次は一眼レフ(と三脚)をもってこようと思いつつ、未だ果たさないでいる。

 来週以降、早摂祭に向けて始動しますので、作品を選定しておいてくださいね。もし、作品がなかったらここへ行きませんか? 週の始めはSMAP台風10号が心配ですが。

始業式

 温帯低気圧dは台風11号になり、現在は温帯低気圧に戻っている。しかし、なお北海道に大雨をもたらしており、依然として警戒が必要なようだ。

 このように、現在は温帯低気圧であるため確認できなかったが、もしこの台風に名前が付いていたとすれば、「コンパス」だったはずだ。

 台風の名前は、昔はアメリカが人名を付けていた。しかし、2000年(平成12年)以降、台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)が、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域内で用いられている固有の名前を付けることになった。この名前は、主に加盟国が提案したものだ。従って、それらの国々で使われている言葉が付けられている。

 ちなみに、今回の台風9号「ミンドゥル」というのは、北朝鮮の言葉でたんぽぽということ。台風10号「ライオンロック」は、香港の言葉で、香港にある山の名前(Lion Rock=獅子山)である。では、「コンパス」とは何なのかと思っていたら、何と日本の提案で付けられた名前だった。星座の「コンパス座」だということである。

 え、「コンパス」って日本語じゃないじゃんという気がする(元々はオランダ語の製図用具を表す言葉)が、そのデンで行くとライオンロックも英語だし、こういう外国にルーツを持つ言葉でもその国内で定着していればOKなのだろう。でも、「コンパス座」自体をどうなのかと思う。そもそも、日本人で「コンパス座」を知っている人はどれくらいいるのだろう。上記リンク(ウィキペディア「コンパス座」)からも知れるように、「コンパス座」は南天に輝く星座であるが、日本からは「コンパス座」のすべてを見ることは出来ないのだ。台風に「コンパス座」という名前を付けようという発想はどこから来たのだろう。寡聞にして知らないので、もし知っている人があれば教えて欲しい。

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 勝手に想像すれば、台風もまた日本国外の南の海域で発生するということなのだろうか。名前を付けた人が聖闘士の超マニアだったとか。今日は始業式。暑いかと思っていたら、意外と風が吹いていて助かった。でも、最近は暑い。やはり今年は猛暑なので、熱中症には気をつけよう。

 なお、明日は宿題考査、明後日はスタディサポート(高3は校内模試)がありますので、ブログを休止します。頑張ってくださいね。その後出張等がありますので、ブログ再開は今週末か来週になります。部会も来週以降に開きますので、この夏撮りためた写真を整理しておいてください。今年の早摂祭も頑張りましょう。

らいおんハート

 何じゃこりゃ……

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 台風8号(熱帯低気圧a)、台風9号(ミンドゥル)、台風10号(ライオンロック)、熱帯低気圧dの4連(意味深)アタック。♪失ったものはミンドゥ(ル)ミンドゥ(ル)僕が埋めてあげる……この僕に愛を教えてくれたぬくもり……君を守るためそのために生まれてきたんd a……あきれるほどに そうさ そばにいてあげる……って、悲劇的解散に馳せ集まった震えるこの胸らいおんロック?

夏合宿報告11

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 塩竈神社の前に不老橋がある。紀州藩第10代藩主であった徳川治宝の命により、嘉永3年(1850年)に着工、翌4年に完成したアーチ型の石橋だ。木の橋ではなく、石橋だから「不老」ということなのだろうか。なるほど160年以上も朽ちない、立派な橋だ。

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 三断橋。和歌山県最古と言われるこの橋を渡ると、妹背山(いもせやま)という小島に至る。妹背山というのは、通常は川を挟んで相対する妹山(いもやま)と背山(せやま)の総称を言う。「妹背」というのは夫婦や恋人を指す言葉で、「妹」が女性、「背」が男性を表す。相対する山をこのような恋人どうしに見立てているわけだが、この小島を妹背山というのは、どういう由来があるのだろうか。寡聞にして知らないので、もし知っている人があれば教えて欲しい。

 歌舞伎の演目として知られる「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の妹背山は、吉野川を挟んで相対する大和の「妹山」と紀伊の「背山」を指す。従ってこの妹背山ではない。「妹背山婦女庭訓」は、敵対する家の娘(雛鳥)と息子(久我之助)が恋に陥ったが、当然反対されその仲を引き裂かれるというお話。「背山」にいる久我之助と「妹山」にいる雛鳥が吉野川を挟んでともに嘆きあうシーン(山の段)が有名で、最後にはこの二人は死んでしまう。さながら日本版「ロミオとジュリエット」だが、ただ、二人が死ぬ理由が「ロミオとジュリエット」とは違う。まだ見ていない人のためにネタバレはしないけど、たぶん、「妹背山婦女庭訓」を初めて見た外国人は、「ホワ-イ? ジャーパニーズピーポ!」と叫ぶに違いない。

 たぶん、高校生がこの歌舞伎を初めて見てもそう感じるのではなかろうか。この二つを見比べると、日本とイギリスの(かつての)文化の違いがわかるような気がする。「庭訓(ていきん)」=「庭の教え」というのは「家庭教育」ということで、「婦女庭訓」というのは、家庭による女子教育ということだ。興味があったら、ぜひどうぞ。

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 さてさて、短かった夏休みもそろそろ終盤。来週の月曜日は始業式、火曜日は宿題考査だ。夏休みの宿題は終わっていますか? 宿題考査が終わったら、摂陵祭に向けて作品を選んでいきますので、そちらの方の準備もしておいてくださいね。写真は、合宿初日に朝早く出かけて撮影した法善寺界隈のネコ(!)

夏合宿報告10

 合宿最終日は、玉津島神社へ。

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 「和歌浦潮満ち来れば方男波」の歌は、この玉津島で詠まれたものだ。神亀元年、即位したばかりの聖武天皇が玉津島に行幸なされた際に、随行した歌人山辺赤人がこの玉津島を讃えて、長歌1首と反歌2首を詠んだ。

 神亀元年甲子の冬十月五日 紀伊国に幸す時に山部宿禰赤人の作る歌一首 并せて短歌

 やすみしし わご大君の 常宮と 仕へ奉れる 雑賀野ゆ そがひに見ゆる 沖つ島 清き渚に
 風吹けば 白波騒ぎ 潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より しかぞ貴き 玉津島山

 反歌二首

 沖つ島 荒磯の玉藻 潮干満ち い隠り行かば 思ほえむかも
 若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る (万葉集九一七~九一九)

 冒頭の「やすみしし」とは「八隅知し」ということで、「この世を隅々までお治めになる」ということ。「わご大君」とは「わが大君」ということで、私の主君である聖武天皇を指している。「そがひ」は「背後、後方」ということである。後の意味は考えてみよう。この歌碑が玉津島神社内にもあった。

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 玉津島神社の祭神は、稚日女尊(わかひるめのみこと)、息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)、衣通姫尊(そとおりひめのみこと)、明光浦霊(あかのうらのみたま)である。前三者は今までにこのブログで言及したこともある神だ。明光浦霊とは、聖武天皇がこの玉津島の風景に感動し、祀ったこの浦の祖霊であると『続日本紀』にある。

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 塩竈(しおがま)神社。祭神は鹽槌翁尊(しおづちのおじのみこと)と祓戸大神四座(はらへどのおおかみよざ)である。 祓戸大神四座とは、瀬織津比売神(せおりつひめのかみ)、速開都比売神(はやあきつひめのかみ)、速佐須良比売神(はやさすらひめのかみ)、気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)の四座を指し、六月大祓ですべての罪障を祓い清める神々だ。これが浦島伝説とも非常に関わり合いが深いと考えられている塩土翁とともに合祀されていることが実に興味深い。

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 写真は、塩竈神社の内部……しまった。あまりに研究にどストライクで、記録写真ばかりを撮りすぎた。作品撮りをしていない。これは困った。

夏合宿報告9

 貴志川線沿線には、もう一つ(正確には二つ)重要な神社がある。日前神宮と國懸神宮だ。

 日前神宮は「ひのくまじんぐう」と読む。だから貴志川線日前宮駅は「ひのくまぐう」か「ひのくまのみや」駅とでも読むのかと思っていた。そうしたら、違った。

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 「にちぜんぐう」(!)だった。これだから固有名詞は難しい。それにしても、この駅名表示板は昔の南海を彷彿とさせて味がある。

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 日前神宮。非常に立派で、古式ゆかしい。

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 國懸(くにかかす)神宮。こちらも立派だ。日前神宮と國懸神宮は同一境内にある。このように一対のものとしてあるようなあり方が、伊勢神宮を思わせる。あちらの方は内宮と外宮がかなり離れているのだけれど。

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 境内には、他にもさまざまな神が祀られている。写真は蛭子(ひるこ)神を祀る市戎(いちえびす)神社。

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 松尾大社。京都嵐山の松尾大社の分社だ。それにしても、境内をうろつく中学生の姿がちらほら見える。最初は下校途中かと思ったが、どうも様子が違う。スマホを片手に……、あ、ポケモンGOか。

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 合宿から帰った後、家族で三重の方に出かけたのだが、その際立ち寄った四日市の諏訪神社でも夜の境内にはポケモンGOをしている人が結構いた(それも大人)。どうせなら、これに対抗して、メガテンGOでも作って、それぞれの神社の祭神をGETするゲームを作ったらどうかと考えるのは、さすがに不敬か。(そもそも神や悪魔を合成して強い神や悪魔を作るというこのゲームの設定自体が不遜か。)

夏合宿報告8

 伊太祁曽駅には、車庫がある。間違い探しのたま電車はそこで撮影したものだ。たま電車だけは朝早くにしか運行しない。そのため、残念ながら走っているところが撮影できなかった。

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 伊太祁曽駅でいちご電車とおもちゃ電車の2ショットを撮影。

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 伊太祁曽駅には伊太祁曽神社がある。伊太祁曽(いたきそ)神社は、樹の神である五十猛(イソタケル・またはイタケル)命を祀った神社だ。紀伊國一宮だけあって非常に立派だ。

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 加太でもそうだったが、茅の輪くぐりをここら辺では7月31日に行うようで、その後片付けをしていた。残念だ、昨日来るべきだった。

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 ここには蛭子神社以下、八王子神社など氏子区域内にあった産土(うぶすな)神社22社をを国の命令で合祀したとか。いや、この神社も私の研究にどストライクだ。今度またゆっくり来ることにしよう。たま電車のリベンジもある。写真は、チェーンソーアートカービングの龍神。これもすごい。